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私も入りたい「老人ホーム」 (生活人新書)は
老人ホームの参考に。

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甘利 てる代
発売日: 2005-12
発売元: 日本放送出版協会
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これからの介護
誰もがこんな「老人ホーム」に入りたいと思う。入れた人は幸せだ。私の100歳になった祖母は、ついに介護していた母が具合が悪くなり、介護療養型の認知症専門病院に入っている。そこは新しくてきれいだし、看護師さんたちも親切。地域の中ではなかなか入れない、一番いい「ホーム」らしいが、不満を言えばきりがない。食堂でぼんやり座っているおばあさんに「何か楽しいことはありますか」と問うと、「なんにも楽しいことなんかありゃしませんわ」と淋しそうにつぶやいた。介護の質が問われているが、やっぱりまだまだこれからだと思う。何もないところから自力で当事者に寄り添ったケアをしてきた人たちをこの本で知って感動した。でも、やっぱりそういうところは個人の努力と犠牲の上に多くが成り立っているよなあ…とも思う。介護する側がきちんと保障されるシステムも必要だ。フィリピンやタイから看護師とヘルパーさんを入れてよりよいケアを安く…という政府の目論見のなかで、いったい介護の世界はどうなるだろうと不安でもある。でも、ここに出てくる人たちの存在は明日の介護を信じる希望になるように思う。
原点
この書籍を読んで「老人介護」の原点を観るような思いがした。
「畳の上で死にたい。住み慣れた自分の家で死にたい」そんな人間の心を大切にしている施設が紹介され、改めて介護の世界の大変さとそして重要性を感じた。
介護をしている方々の苦労。
もしかするとこれは“苦労”ではないかもしれない。
「自分がやってほしい事を老人達にしているだけ」かもしれない。
だから懸命に存続をしようとしているのではないかと思う。
確かにケアーする方々も「人」である。
しかし、ケアワーカーも“介護人”としての自覚を持つ事の大切さをこの本では主張しているのではないだろうか?
大きな十分な医療施設を兼ね備えた老人ホーム。
これらを否定するわけではないが、やもするとケアーに対しシステマティックになる傾向性に一種の歯止めを効かせてくれることを期待したい。
甘利てる代のコメントです
現場を見てきて思うことは、施設でのケアのあり方が大きく変化してきていることです。確かに施設職員は大変です。でもそんな状況下でも「もっと話を聞いてあげたい」「寄り添うケアをしたい」といい、実践を積み重ねている職員が多数いるということです。「もり」さんが問題にされた食事介助も、食欲のないお年寄りに対しては「何が食べたいですか」と聞く施設も少なくありません。第7章にも書きましたが「お年寄りのため、自分が幸せになるために介護する」といった施設長のような「気づき」を、暴言を吐くワーカーに欲しいと願っただけです。
「もり」さんが指摘されたワーカーのことですが、実はもっと状況を書くべきだったと反省しています。
お年寄りはどこで食事をしていたと思いますか。廊下です。食堂でも居室でもなく、ただ1人、殺風景な廊下で食事介助を受けていました。このワーカーの時はそうだといいます。この施設に毎日介護に通っている友人は、見るに見かねて何度かこのワーカーに注意したことがあるのですが、変化さえなかったと悔しそうでした。
せめて大声ではなく小声で、せめて廊下ではなくみんなと一緒に、せめて暴言ではなく普通のことばでと、私は思ったのです。私がこのお年寄りだったらと考えたら、切なくなりました。書かずにはいられませんでした。
私はこの本の筆者ですので、評価は星5つにしました。ぜひお読み頂きたいです。
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